2016/05/14

3Dで漫画の背景を自作:エクスポート編


エクスポートのためのBlender上での設定に関していくつか。いくつだろ?

1:原点の設定
2:マテリアルの設定
3:位置・回転・拡縮の確定(オブジェクトの大きさのこと含む)
4:書き出し時の設定(.objに関して)


1:原点の設定
簡単タイル編を例に書きます。あのままエクスポートしてももちろん使えるのですが、原点はBlenderで作った位置のままです。
ちょっと左に寄りすぎ。。。

自分の使いやすい位置に原点をもってくる方法です。
「とにかくど真ん中がいい!」という場合は簡単。
ツールパネル>原点を設定>原点をジオメトリへ移動、です。
(「ジオメトリを原点へ移動」「原点を重心に移動」でも大体結果は同じ感じなのですけど、私には違いが???です。どなたか教えて下さいw)


次にオブジェクト>スナップ>選択物→3Dカーソル、でOKです。
(上記のツールパネルの「原点を設定」はこのスナップの4つ下の「トランスフォーム」にも同じものがあります。覚えやすい方で。)
 あ、もし3Dカーソル(紅白の円)が動いちゃってたら、先にShift+Cでカーソルを軸交点0位置に戻しておきましょう~。


人によってはオブジェクトの端などに原点を当てたい人もいますよね。↓

その場合はまず編集モードに戻り、原点にしたい位置の頂点や辺をクリック。

で、メッシュ>スナップ>カーソル→選択物、です。

オブジェクトモードに戻り、ツールパネル>原点を設定>原点を3Dカーソルへ移動、でポッチがカーソルの位置に。

Shift+Cでカーソルを軸交点0位置に戻します。
次にオブジェクト>スナップ>選択物→3Dカーソル、で無事原点を思い通りに設定できました、良かった良かった。



2:マテリアルの設定
マテリアルは一応あてておいた方がバグらないと思います。
テクスチャを当てたい場合もあるかと思いますが長くなるのでそのうち。。。え~。。。


3:位置・回転・拡縮の確定オブジェクトの大きさのこと含む)

これはこの時点で必要な情報かどうか考えたんですが、もしBlenderでモデリングし続けていて、いくつかのオブジェクトをアベンド(別のBlendファイルのデータを読み込むこと。例えば椅子と机を別々に作って、机のBlendファイルに椅子のデータを読み込めたりする。)したりした時に、もしかしたらオブジェクトの大きさが全然違ったり、位置関係がめちゃくちゃだったりした時のために書いておきます~。

例えば、塀を90度回転させた場合。
下図のように回転の数値が変化しています。Zは90度、Yは動いていないような気になりますが、0度の頭にマイナスがついています。このマイナスも実は注意です。

このオブジェクトの位置情報を確定するために、Ctrl+Aを押し、「回転」をクリック。拡縮の数値も動いていたらチェックを入れます。
オブジェクトの原点の位置は上記で設定してあれば「位置」のとこが0になってるはずです。
「オブジェクトの情報を確定する、というのがあるんだ~」、ということだけでも覚えておいて損はないと思います。

それから大きさの話。
今の位置情報の下に「寸法」というのがあります。下図のようにすると、単位を設定できます。
この単位を無視して心のままに作っただけだと、アベンドした場合とかに巨大椅子とミニチュア机、みたいなとりあわせになっちゃうんですね。
あれこれ作って、後で組み合わせたりしたい場合は大きさのことも関係してくるよ、ってことだけ頭の隅に置いとくといいかもです。


この塀は高さ約4M、長さ約10Mですね。.objで書き出した場合、コミスタに読み込むには丁度良い大きさです。
ただ、クリスタの方では他の3D素材ともし組み合わせる場合には4Mの塀は高すぎwなのでSで縮小しておいた方がいいわけです。


COORDINATEを通す場合は.objは大きさが100分の1になっているので注意です。2mでも2cmになっちゃいます。Blender側で先に書き出しの設定を100倍にしておいてもいいかも。(下図の「拡大縮小」を100に)
3Dソフトは単位が共通じゃないのでややこしいんですよね;



4:書き出し時の設定(.objに関して)
何だかいっぱい設定するトコがあって頭くるくるしそうですが。。。
とりあえずコミスタ・クリスタ共通で使える.objの設定説明を。
大体初期設定のままで大丈夫ですが、追加で「三角面化」にチェック。特にクリスタの場合は忘れると変な影が出ることがあります。(コミスタはチェックしなくても大丈夫です)
かっちりとした線の出方がお好きな方は「法線を出力」にチェックを。そのかわり少しデータが重くなります。
複数のオブジェクトを作ったけれど、選んだものだけ書き出したい、そんな時は上の方の「選択物のみ」にチェック。
.objではオブジェクトが統合されて書き出されます。

あとBlenderで書き出せる拡張子で使えるのは、クリスタが.fbx、コミスタが.dxfだったかな? .lwoもアドオンを入れれば書き出せるようにはなります。

クリスタではマテリアルを当ててあれば色つきにはなりますが、光源ありだと反映されません。
色つきで光源反映させたい場合はテクスチャが必要になります。
その場合の書き出しの設定はまた少し変わってくるので今回はこれまでにします~。
テクスチャ編は気が向いたら書きます。。。(^^;)



追記:2016/10/20 ↓



*この記事のバージョン:Blender2.77

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